虹 札幌 Sapporo,Japan

2021年1月29日金曜日

本のご紹介

 ご著者の上野千鶴子先生より、1月に出たばかりの岩波ジュニア新書『女の子はどう生きるか——教えて、上野先生!』(上野千鶴子,岩波書店,2021年)を頂きました。

1章「学校で、なぜ女子は男子の次?」や2章「家のなかでモヤモヤするのはなぜ?」では主に学校や家族に関すること、3章「リア充になるってけっこうたいへん?!」では恋愛などに関することなど身近な話題が取り上げられています。そして、4章「社会を変えるには?」では、雇用や政治などの場で社会が変わってきたこと、変わってないこと、そして変えるための方法がQ&A形式で書かれています。有名な2019年の東京大学の入学式の祝辞が巻末に活字として収められているのも貴重かもしれません。

 10代向けということでとても読みやすいですが、これからの世代へのメッセージに溢れており、読者には優しく、反対に想像力に乏しい人たちにはがつんと厳しい内容になっているという印象です。Q44の「女を増やすと何が起きる?男女共同参画はなんのため?」の質疑や、あとがきの「社会は少しずつしか変わらないけれど、その変化が目の前で起きる歴史的な時に、わたしたちは立ち会っています。あなたが出ていく社会は、あなたが変える社会です。だからこの本では、社会はどう変わってきたか、そしてこれからどう変わるだろうか、という展望を、若いあなたに示すことができるようになりました」(220-1ページ)というところは希望が持てます。とても読みやすい本ですので、お手に取っていただければ。
 以下のページからは、内容紹介と詳細な目次、また冒頭の試し読みが読めるようになっています。表紙も素敵ですね。どうぞご参照ください。


2020年11月9日月曜日

本のご紹介

北海道大学名誉教授の金子勇先生より、202012月出版の新著『「抜け殻家族」が生む児童虐待−−少子社会の病理と対策』(ミネルヴァ書房)を頂きました。ありがとうございます。

 頻発する児童虐待死の防止に対し、具体的な事例とデータを駆使しながら、社会学のこれまでの知見、たとえばパーソンズのパターン変数やウェーバーの官僚制研究などを生かした理論的な分析と提言が豊富に示されています。とりわけグードが50年前に提起したempty shell familyを「抜け殻家族」と訳し直し、この概念を軸にした児童虐待論が興味深いように思われます。また児童虐待防止に関連して、コミュニティレベルでの政策提言としては「子ども交番」、行政改革全体につながる「子ども家庭省」などもあり、多方面からの議論の素材になりそうです。

 

以下のページで目次と内容紹介が読めるようになっていますので、どうぞご参照ください。

  








2020年10月12日月曜日

本のご紹介

 ご著者の本郷秀和先生(福岡県立大学)から、『高齢者虐待と介護支援専門員−−発見力向上に向けた課題と提案』(本郷秀和,2020,『高齢者虐待と介護支援専門員−−発見力向上に向けた課題と提案』中央法規.)を頂きました。ありがとうございます。
 養護者による高齢者虐待の数値や動向などの知識編のほか、6政令市(北九州市、静岡市、岡山市、熊本市、福岡市、仙台市)の介護支援専門員への調査を分析した調査編がまとめられています。以下のページからは、内容と目次が読めるようになっています。どうぞご参照ください。





2020年10月6日火曜日

本のご紹介

 北海道大学でお世話になった金子勇先生より、2020年10月出版の新著『ことわざ比較の文化社会学−−日英仏の民衆知表現』(金子勇,2020,『ことわざ比較の文化社会学−−日英仏の民衆知表現』北海道大学出版会.)を頂きました。ありがとうございます。
 よく知られた日本語のことわざに、英語での表現、くわえてフランス語での表現が解説されています。例えば、日本語の「三人寄れば文殊の知恵」は英語でもフランス語でも二人、だったり、同じ内容でも表現が異なることなど、ことわざを題材としながら比較社会学的な解説がなされています。110のことわざの3か国語の表現を比較すると、日英仏語とも同じ単語と文章であったのが3割、2か国語で同じであったのが3割、3か国語で異なる単語と文章であったのが4割だったことが証明されています。どんなことわざが掲載されているかは、以下のページで目次と内容紹介が読めるようになっていますので、どうぞご参照ください。
  







2020年9月26日土曜日

本のご紹介

以前の大学の同僚で、現在も研究をご一緒しています原田峻先生より、ご著書の『ロビイングの政治社会学−−NPO法制定・改正をめぐる政策過程と社会運動』(原田峻,2020,『ロビイングの政治社会学−−NPO法制定・改正をめぐる政策過程と社会運動』有斐閣.)を頂きました。ありがとうございます。NPO法の成立・改正の際に実際にどのような動きがあったか、大変貴重なインタビューが豊富で、かつ政治社会学的な詳細な分析が行われている貴重な研究成果です。



以下のページからは、内容と目次が読めるようになっていますので、どうぞご参照ください。
  

2020年9月23日水曜日

本のご紹介

大学の同僚で著者の一人である吉武由彩先生より、新刊の『ジレンマの社会学』(三隅一人・高野知良編著,2020,『ジレンマの社会学』ミネルヴァ書房.)を頂きました。ありがとうございます。吉武先生は2章 「どうすれば献血者は増えるのか」を執筆なさっています。




以下のページからは、内容と目次が読めるようになっています。どうぞご参照ください。
  

2020年9月6日日曜日

 『社会はこうやって変える!コミュニティ・オーガナイジング入門』

翻訳を担当いたしました『社会はこうやって変える!コミュニティ・オーガナイジング入門』が2020年9月末に出ます。

Bolton, Matthew, 2018, How to Resist: Turn Protest to Power, London: Bloomsbury Publishing .(藤井敦史・大川恵子・坂無淳・走井洋一・松井真理子訳,2020,『社会はこうやって変える!――コミュニティ・オーガナイジング入門』法律文化社.)

  

    
本の説明:市民の力(パワー)を紡ぎ、組織を作り、アクションを起こして、社会を変える。その手法である〈コミュニティー・オーガナイジング〉についてイギリスの経験をまとめた社会運動論の入門書。社会変革を起こしていくために必要となる考え方、心構え、作法、戦術、アクションなどについて具体例を交え解説する。

目次:
日本語版刊行にあたって
本書の読み方
序章 コミュニティ・オーガナイジングへの誘い
第1章 変化を起こすためにはパワーが必要だ
第2章 自己利益こそが大切である
第3章 パワーを生み出す実用的なツール
第4章 問題を課題へと変える
第5章 リアクションを引き出すアクション
第6章 キャンペーンを作るための実用的なツール
第7章 ありえない連合と創造的な戦術
第8章 時間を生み出す
第9章 鉄則
事項索引、人名索引、謝辞、訳者紹介、著者のプロフィール

坂無は4, 6, 7章の翻訳を担当いたしました。
コミュニティ・オーガナイジングというと大げさな感じもしますが、実例が豊富で、自身の個人的な暮らしにも役立つ内容が満載だと訳しながら思いました。
東京・ロンドン・三重・福岡と翻訳者間でオンライン会議を重ねて、翻訳を進めてきました。
とても読みやすい本ですので、ぜひお手に取っていただければ。詳細は以下のページをご参照ください。